※通常記事はこの前後にあります

初めて北陸の施設のことを知ったのは、去年の秋。
初めて訪れたのは、去年の冬。

その施設では、本業の傍ら 繁殖をし販売する
いわゆる「ペットショップ」も経営していました。

しかし、ペットショップをやめ 繁殖に使われていた犬たちは
ただ生きて、年老いてゆくだけ となりました。
即、殺処分にならなかったのは まだマシだったといえるかもしれません。

犬たちを救いたい

そう思う気持ちのほかに、こんな気持ちも生まれました。

二度とこんな犬たちを生み出してはならない

施設の、目の前にいる犬たちを救うだけなら
次々と預かりさんを探す活動を すぐに始めるべきだったでしょう。

しかし、施設にとって「不要」となった犬を
里親探しすることによって

「不要品の処分をしてくれたから、また新しい犬を仕入れよう」

となる可能性があるのです。

ペットショップをやめた今は、そんな気持ちになれないかもしれないけど
いざ (不要な)犬がいなくなってみると 心変わりする人間は
案外多いのです。

口約束ではなく、きちんとした書面でもらわなくては。

犬たちの里親探しをしつつ、交渉をする必要がありました。

こんな状態に陥った施設のオーナーを責めたい気持ちはありましたが
責めて「じゃあ、もうこっちで処分するから、二度と来るな」と
言われてしまえば、犬たちの命はなくなってしまいます。

結果、2011年1月23日に、やっと
当該犬舎は犬関連の商業施設として現在も今後も営業を続けていくが、
今後一切、犬に子を産ませてその子犬の売価を利益とすることはしない


という約束を交わすことができました。

施設の犬たちの世話は、パートさんがしてくださっていますが
糞尿の処理、ゴハンをあげる、それで精一杯で
なかなか一頭ずつしつけなどは できていない状態です。

しかし、おかげで犬たちは人懐こく、犬慣れもしています。
トイレはそのへんでしちゃうけど、スゴクかわいいやつらです。
基本的に、それぞれクレートやバリケンに入っているので
クレートトレーニングはできているという素晴らしさ(!?)

犬たちのゴハンは、施設から支給されていますが
とても「良い物」と呼べるものではなく、腸の弱い犬は
すぐ下痢してしまいます。そういった犬へのフードなどは
自腹で購入となっています。

これだけの頭数がいると、膨大な金額になってきていることは事実です。
そこで、募金のお願いもしています。


ま、こういう繁殖場だの、崩壊だの、いうと 暗くてお涙頂戴みたいな
感じになりがちですが、犬たちは元気に笑顔で過ごしていますので
その状況をお伝えできれば、と思っています。


問い合わせはhokurikuwan★yahoo.co.jp(★を@に変えて)へ
ご連絡ください。
里親希望の方は譲渡条件を必ずご一読の上、ご連絡ください。


中には、「犬ください」 みたいな一文の方もいらっしゃいますが
申しわけないけど、そういう方へはお返事しないことにします。

とりあえず興味があるから教えてくれ!というよりも
既に書いてあることに目を通していただきたいと思います。

あと、上記メールは私だけが管理しているわけじゃないので
施設の犬に関係ない話題でのメールはお控えください。

「涙がとまりません」といった応援は、お気持ちだけいただいておきます。

hokurikuwan.gif
北陸わんの里親探し

また、施設の場所については伏せさせていただきます。
心配で見に行きたいと思われるかもしれませんが
人がおしかけることによって、施設オーナーが
「変なヤツが来るようになったから、やっぱり犬を処分してしまおう」と
ならないように、との思いからです。