今日はマジメなお話です。犬飼いさんにはぜひ読んでいただきたい。


先日 ネットで色々見ていたら、Aさんが書いた、ある記事が飛び込んできた。

近所でトリミングに出したら ツメを根っこから切られて、肉球も傷ついている。
病院に連れていったが、血が大量に出て投薬治療している。
トリマーからは謝罪の言葉はない。悔しい・・・


なんつーこったと思いながらAさんに対するコメントは

・かわいそうですね・慰謝料請求すべき!・裁判しましょう
・慰謝料の請求もしないなんて、Aさんは飼い主失格だ!


書くのは簡単。しかし裁判といっても、難しいもの。
犬が車に轢かれて死んだ、といっても器物損壊、慰謝料が少しもらえるか、もらえないか。

そんな日本で、命に別状のない犬のために裁判を起こすことは
物理的に可能だけど、現実的には不可能だ。

それに、近所の人間に対して、裁判をおこすというのは今後のことを考えると
ちょっと尻込みしてしまう。のちに嫌がらせなどが起きる可能性があるからだ。

コメントによせられた中に建設的な意見はなく、静観しようかと思ったが 

      もしかしてこのままAさんは泣き寝入りするかもしれない

そう思った私は何の面識もないAさんにメールを書いた。

長いので続きを読んでやるに続く。

   にほんブログ村 犬ブログへ 
↑でもでもポチッとよろしくです。
内容証明郵便を出されてはいかがでしょうか


あまり知られていないけどその名の通り、内容を郵便局が記録・証明してくれる手紙。
電話では話にならないトリマー相手に「そんなことは知らない」と言えないようにするためだ。

一旦、そのメールを送ったあと、Aさんから


内容証明郵便で、トリマーにせめて医療費くらいは払ってもらえるよう頑張ります


との返事が届く。

・・・もっと何かがありそう。そう思った私は更に方法を模索する。
そして再度Aさんにメールを送った。



トリマーに関しての社団法人があるので、電話で聞いてみてはいかがでしょう。
もしも、トリマーに対して会員や組合、といった形であるのならば
「こんなトリマーがいるけど、どうにかならないか?」と相談にのってもらえるんじゃないですか?

そして、役所の消費生活センターへ電話をするのはいかがでしょう。
オレオレ詐欺や生活についてのあらゆるトラブルの窓口です。

それでもダメなら内容証明を出してみる。
とはいえ、急に「慰謝料よこせー」では話にならないから
話し合いに応じるよう要求する という感じで。

それでもダメなら裁判に踏み切る、という順序ですすめるのがよいかと思います。



ま、かなり省略したけど、上記のような内容で。

すると、Aさんから返事がきた。


・トリマーに関しての社団法人に電話した
資格をとることにはかかわっているが、その後にはかかわっていない。
ただ、ツメの根っこから切ったり肉球を切るような指導はしていない。


・役所の消費生活センターへ電話した
治療費請求をしたいなら病院で診断書をもらって内容証明いいかと
でもお金がかかるので電話で話したほうがいいだろう



消費生活センターでの対応で浮き彫りになるのが
一般の人にとって、犬は所詮 犬。私たちにすれば家族だけれども
犬のためにそこまでするのですか? と思われるのだろう。

お金がかかる、というけれども内容証明は自分でかけば1000~2000円ほどで
出すことができる。(枚数・文字数による)何十万もするワケでもないのだが。


その後、Aさんはどうしたかと言うと、再度トリマーへ電話したという。
相変わらず謝罪の言葉は聞けず 
「虐待したとでもいうのか」「うちは長年やってきているのに」と
もはや逆ギレ状態。

それでもAさんは
「長年やってきているから何をしてもいいというワケではない」と正論で反論。

結局、犬のツメを診察している病院とトリマーが電話で話をして
状況を聞いたのち、医療費をトリマーが負担することになった。
最後の最後に、やっと謝罪してきたとのこと。
最初から謝ってくれていれば余計な苦労はなかったのに。





ってことで、Aさんのワンちゃんに命の別状もなく、一応結果オーライです。
でも、ツメを切ることに対してのトラウマやトリミングに行くことに対してのトラウマは
残ってしまっているでしょう。それは、Aさんが一緒に乗り越えて行ってくれるそうです。

この記事は、もちろんAさんの許可を得て書いています。

同じ事例、ということはなかなかないでしょうが、もしも
「犬のプロにやられたことだから…」「犬のプロに言われたことだから…」
と、泣き寝入りしてしまっている人がいたら、参考にしていただきたい。


--追記--
もちろん、このトリマー以外の方は一生懸命、日々技術向上に努めてらっしゃると
思います。獣医でも似た事例がありました。獣医の場合、命にかかわることだったので
メディアにも取り上げられ訴訟にいたっています。
「あそこのトリマー、痛くするから今度お店かえよう」なんて、犬に選ぶ権利はありません。
飼い主である私たちに、選ぶ権利があるのです。